ミニマライフはシンプルだけど美しく知的、そして使いやすく飽きのこない美しいデザインの提案を通して、私たちを取り巻くモノや道具の世界を見つめ直し、魅力的なライフスタイルを創造、生活価値のリセットを提案します。

ミニマライフとは「minimal」という“最小”や“シンプル”という概念とそれを実践する生活「life」を合わせた造語です。無駄を省き必要十分なモノとの快適な関係性をリセットするために、デザイン力を活かして知性と美意識と機能性を併せ持つ魅力ある優れた製品をデザイン・製造・セレクション・販売することで、次なるライフスタイルと生活価値の再構築を目指そうとするものです。
ミニマライフの提案するモノや道具は、オリジナルプロダクトはもちろんセレクショングッズまで全てにおいて知性や美意識・機能性に富んだ魅力ある製品です。知的で豊かな感性を楽しむクリエイティブなライフスタイルを創造します。
ファウンダー/インダストリアルデザイナー 渡辺弘明
デザイナーというと、物の形を考える職業と思われている人が多いのではないでしょうか。確かに既存の製品の形を変えただけの新製品もあります。その「見た目を変えること」は実はデザイナーの仕事の一部に過ぎません。私は、デザインとは現存する物や事柄の問題を解決することであり、形はあくまでその結果であると考えます。問題を解決しつつ形も進化し、その結果美しいものが出来上がるのです。

テープディスペンサー eN
私が子供の頃、実家の商売で包装用に使っていたテープディスペンサーは、リールを外してテープを取り替える大きく重いものでした。現在でもその基本的な構造は変わっていません。デザインを学び初めた桑沢デザイン研究所1年時、課題でテープディスペンサーのデザインに取り組んだ私は、現状の問題点を克服し得るものをデザインする、と意気込みました。ファンクションとフォルムの関係性を理解するには最適の課題と言え、工業デザインの奥深さを体感出来ましたが、まともな物を提出することは出来ませんでした。それ以来30年、なんとかリベンジを果たしたいとの思いが頭の隅にあり、このデザインに辿り着きました。
テープ交換の煩わしさを考慮しリールを使わないことでコンパクトになり、今までにないフォルムに帰結。設置面積の低減もさることながら、体積も小さくなり、流通、売り場でも貢献します。樹脂の使用量も従来品と比べ大幅に減らすなど、これまでの物とは違う物になりました。

この製品を出来るだけ多くの方々に使って頂きたいと、量産を決意し、この度メーカーとしてミニマライフ株式会社を設立致しました。
今後も物のあり方に対する新たな提案を続けて行きたいと考えております。ご期待ください。

渡辺弘明プロフィール
代表取締役 島田一郎
1947年東京都生まれ。東海大学工学部建築学科卒業。'70年、毎日・DAS学生デザイン賞(毎日新聞社・総合デザイナー協会)金賞受賞。GKインダストリアルデザイン研究所を経て、'82年アートディレクター浅葉克巳氏と株式会社ASA1000を設立。
'99年よりトリゴナルデザインシステムズとして総合デザインコンサル&コーポレイトブランド構築を軸に、ヒト・モノ・コト・バの関係性をトータルに戦略的に捉え直し、デザイン力を持って美的に再統合化する企業価値の創造支援に従事。各種事業計画から製品開発、C.I.等におけるコミュニケーション・プロダクト・空間環境デザイン他の設計デザイン、評価、トータルプロデュース、クリエイティブディレクション、ブランディングなどデザイン総合コンサルを実践。
1987~2003Gマーク商品選定審査委員。’01よりアンリ・シャルパンティエ他の企業ブランディング構築を手がける。04よりデザイン・エクセレント・カンパニー賞選考審査委員。'89Gマーク中小企業庁長官賞受賞。'00Gマークロングライフデザイン賞。'00Gマーク中小企業庁長官特別賞受賞。
九州大学大学院、東京造形大学、東海大学非常勤講師。